FAQs
- Q?日本の生活習慣病の特徴は?
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A.
日本 [編集]
生活習慣病は、日本でも発生している重大な病気である。
日本では生活習慣に起因する疾病として主として、がん、脳血管疾患、心臓病などが指摘され、それらは日本人の3大死因ともなっている。肥満はこれらの疾患になるリスクを上げる。また肥満自体が生活習慣病のひとつともされることがある[5](なお、肥満に関連して起きる症候群をメタボリックシンドロームとも呼ぶ)。
また概説で説明したように、糖尿病(1型糖尿病を除く[1])・脂質異常症(家族性脂質異常症を除く[1])・高血圧・高尿酸血症などが挙げられることもある。
- Q?日本における生活習慣病の歴史は?
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A.
「成人病」なる概念は、昭和30年代に「主として、脳卒中、がん、心臓病などの40歳前後から死亡率が高くなり、しかも全死因の中でも上位を占め、40-60歳くらいの働き盛りに多い疾病」として、加齢と共に罹患の危険が大きくなるという視点から行政的に提唱された。丁度その頃から日本人の死亡率で上位を占めるようになったがん、脳卒中、心臓病は「三大成人病」とされ、集団検診による早期発見、早期治療の体制が整えられた。
しかし近年になって成人病の罹患に長年の生活習慣が大きく影響していたことが判明し[1]、更に、生活習慣の激変により、未だ成人していない子供も糖尿病を発症する例が増えてきた[6][7]。
このため、従来の呼称を見直すべきという視座に立ち、1997年頃から、成人病の多くについて「加齢すれば必ず罹患しやすくなるのではなく、生活習慣の改善によって予防し得る」という認識を人々の間に醸成することを目的として英語の”lifestyle related disease”始め外国における「成人病」の呼称なども参考にした上、「成人病」を「生活習慣病」へと置き換える動きが興り始めた[1] [注釈 1]。 現在では「生活習慣病」の語は広く普及し、定着している[注釈 2]。
また、混同されることが多いが、成人病は加齢による疾病の区分、生活習慣病は生活習慣による疾病の区分であり、両者間で重複する疾病も多いものの、あくまで別個の概念である[1]。
- Q?日本での生活習慣病の対策は?
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A.
食生活を見ると、炭水化物の摂取量が減少し、それを埋め合わせるための<<動物性食品>>や<<脂っこく甘い菓子>>や<<甘い飲料>>の消費量の増加が原因とされる。また<<塩分の摂取過剰>>、<<野菜の摂取不足>>なども原因とされ、このような食生活の状況を改善することを目的として「食生活指針」や「食事バランスガイド」などが策定されている。
日本での生活習慣病の要因としては、総じて、いわゆる「食生活の欧米化[14]」や、運動不足、タバコの煙が強く関連している(要因として働いている)、とされている。
食生活は がん発生原因の30%に関わっているとする報告もあるわけだが、 食の欧米化との関連で生じている傾向が強いのは乳がんや前立腺がんや大腸癌であると考えられている[15]。
タバコもがん発生原因の30%に関わっているとされ、もっぱら肺がんに関連しているが口腔や尿路のがんの主要な原因でもある[16]。財務省が日本たばこ産業の株の半数以上を保有しているため、喫煙規制や禁煙に関する動きが進みにくかったと渡邊昌が指摘している[17]。
「健康日本21」では、食生活、運動、タバコなどの項目について一次予防に重点に置いて目標値を定め実行を推進している。特に脳卒中が多発する時期である寒冷期の2月1日から2月7日に、厚生労働省主催の生活習慣病予防週間が実施される。
- Q?特定保健指導って何?
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A.
40歳~74歳までの公的医療保険加入者全員が健診対象となり、まずは腹囲の測定及びBMIの算出を行い、基準値(腹囲:男性85cm、女性90cm / BMI:25)以上の人はさらに血糖、脂質(中性脂肪及びHDLコレステロール)、血圧、喫煙習慣の有無から危険度によりクラス分され、クラスに合った保健指導(積極的支援/動機付け支援)を受けることになる。
受診率や保健指導実施率、のち(2008→2012年度)の目標到達度によって後期高齢者医療制度への財政負担が保険組合や自治体に対して最大10%内で増減される。
- Q?特定保健指導?
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A.
日本人の生活習慣の変化や高齢者の増加等により、近年、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群が増加しており、生活習慣病を原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。
生活習慣病は、一人一人が、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣を身に付けることにより予防可能です。
平成20年4月から始まっている、生活習慣病予防のための新しい健診・保健指導の積極的な利用をお願いします。
- Q?特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き
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A.
以下の各資料は、準備や実施を通じて明らかとなった関係者等からの指摘事項等や、新たに周知しておくべき事項等が生じた場合は、随時、必要に応じ追記・修正等を行っていく予定です。
そのため、改訂された場合は、適宜、最新版に差し替えてこのホームページに公開します。
また、以下の各資料に関連し、新たな追加資料が必要となった場合は、検討が済み次第、順次このホームページに公開します。
- Q?麻しんとはどんな病気ですか?
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A.
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。また、麻しんウイルスは、ヒトからヒトへ感染すると言われています。 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。 近年はワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。
- Q?麻しんはどうやって予防するのですか?
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A.
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんワクチンが有効な予防法といえるでしょう。また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることも効果的であると考えられています。接触後5、6日以内であればγ-グロブリンの注射で発症を抑えることができる可能性がありますが、安易にとれる方法ではありません。詳しくは、かかりつけの医師とご相談ください。 次項でも述べるように、最近は成人の麻しん患者の割合が増加しています。定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴や接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。